2013年10月4日金曜日

地球温暖化とグリーンピース

 人為的二酸化炭素による地球温暖化論(以下、「地球温暖化論」と略記する)が正しいのか、誤っているのかは、政治問題化しているとはいえ、あくまで科学的な立場から検討するべきものでしょう。
 私もこれまで最初から固定観念を持たないようにして賛否両論(肯定論、懐疑論など)を客観的に見てきたつもりです。
 しかし、グリーンピースがまとめた論文はいただけません。環境保護団体だから環境保護に熱心であり、二酸化炭素の放出に危惧を抱いていることはよくわかります。二酸化炭素が地球温暖化の犯人にせよ、犯人でないにせよ、限りある天然資源を大切に使うという意味でも、化石燃料のエネルギー源としての燃焼、その他の用途のための使用を減らすべく努力するべきでしょう。
 しかし、グリーンピースの論文は、石油会社やその利益を代弁する政治家だけでなく、地球温暖化について懐疑論の立場に立つ科学者に対しても、あからさまな政治的・科学外的な非難をすることに終止しています。私も環境保護派のつもりですが、科学的態度は維持したいと思っています。グリーンピースの態度には反感さえ覚えます。
 日本では原発推進派が「地球温暖化論」に熱心な傾向があるように思いますが、もし原発推進派が「クリーンエネルギー」を謳って、一生懸命に「地球温暖化論」を擁護してきたことを根拠に、「地球温暖化論」を批判したとしても、自然科学・環境学の上では何の意味もないでしょう。
 

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