2017年6月19日月曜日

中国・韓国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と本当に戦争するつもりですか?

 もう今年の話ではありませんが、私の知り合いがテレビ・ニュース等を見ながら、中国・韓国・北朝鮮を非難し、日本の軍事拡大を支持するようなことを話していました。

 そこで私は次のようなことを言ったことを思い出します。
 「あなたは、中国や北朝鮮と戦争するつもりですか?」
 「日本企業は中国などに進出して市場=販路を広げてきました。中国などと関係をたてば日本の経済社会はどうなると思いますか?」
 「かりに中国などと日本が戦争をするとして、あなたが兵士として戦争に行くつもりですか? それとも子や孫が?」
 「中国は、19世紀までは、世界一の人口大国、経済大国でした。それが20世紀に開発途上国となり、いままた経済大国として復活してきています。それが特に近年衰退過程にある日本の多くの国民にとっては苦々しいのかもしれませんが、そうだからといって戦争はありえないでしょう。」
 「中国とは、外交によって様々な問題を解決する必要があります。」
 「安倍政治は、中国や韓国、北朝鮮を敵視し、日本のナショナリズムや愛国主義を煽り、それによって日本を軍事・警察国家に仕立てあげようとしていますが、そのような策略にのってはいけません。」
 
 特に「あなたは本気で中国と戦争するつもりですか」というのが効いたようで、ちょっと考え始めました。

 今一つ北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のミサイル問題ですが、もちろん、これがゆゆしい事態であることは言うまでもありません。
 しかし、北朝鮮の金ジョンウン氏もまったくの馬鹿ではないでしょう。彼のねらいは、日本を軍事攻撃することではまったくありません。そんなことをすれば、北朝鮮の命運が尽きることは彼もよく承知しています。彼のねらいはあくまで米国であり、米国から北朝鮮の存続を保証するという言質を取ることにあります。だから中国からの説得にも耳を貸さないようにしています。ただし、トランプの米国がどのような態度を取るかは分かりません。対北朝鮮融和派の文大統領の対応も同様です。
 はっきりしているのは、安倍晋三首相であり、彼は北朝鮮がミサイルを打ち上げるたびに大喜びして、電車をとめてみたり、メデイアなどを動員して危険を煽り、軍事拡大路線に油を注ぐ了解を国民から得る絶好の機会と考えています。トランプ(カールビンソンなど)と一緒に北朝鮮を挑発したり、様々なことを試みています。私のゆきつけの床屋などは本気にして、もし市内の米軍(海軍基地)にミサイルが撃ち込まれたらどうしようなどと心配していました。もちろん、私が背景を説明し、そのようなことはないから安心しないさいと言ったことは言うまでもありません。
 
 北朝鮮の脅威を必要以上に深刻に考えている人にとっては、次のことも冷静に考えることも必要ではないでしょうか。
 北朝鮮の名目GDP2兆円ほどですが、実質は3000億円ほどでしょうか。私の住む横須賀市(人口30万人)の財政規模(市のGDPよりはるかに少ない!)の約三倍ほどにあたります。
 

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